インフィニオン、Smart Wires社との連携により、再生可能電力のためのに既存のグリッドを強化

2017年10月13日、ミュンヘン（ドイツ）およびミリピタス（米国カリフォルニア州） 

独インフィニオン テクノロジーズはSmartValve™の設計に関してSmart Wires社と提携します。インフィニオンは OktoberTech 2017テクノロジーフォーラムにて、このシリコンバレーに拠点を置くテクノロジー企業との協力を発表しました。今日の電力グリッドは極めて厳しい状況下にあるため、電力会社は再生可能エネルギーを組み込むためのさらに経済的で柔軟なソリューションを求めています。しかし新たな送電線建設や既存送電線の強化はしばしば多大なコストを伴い、また場合によっては不可能です。また同時に、世界の電力グリッドは、効率を高めるための電力の流れを制御するバルブなしに建設されていることも業界の専門家から指摘されています。

このための手段がSmartValveであり、これは従来のソリューションと比較して軽量、安価な第3世代の製品であり、送電線を経由した電力の流れを一般的なほとんどの電圧と電流範囲において正確に制御することができます。このインフィニオンのテクノロジーによって実現した製品は、送電線を流れる電力を増減するバルブとして機能します。この新しいSmartValveの制御は、電力会社のエネルギー管理システムを通じて、あるいは電力グリッドのさまざまな状況に自動的に対応するプログラミングを通じて行うことができます。SmartValveはすでに受注を受け付けており2019年早期の出荷を予定しています。

インフィニオンのIPC（インダストリアル パワーコントロール）事業本部のプレジデントであるピーター バーウァー（Dr. Peter Wawer）は、次のように述べています。この提携を通じてインフィニオンはシリコンバレーでの戦略的関係の拡大を続けます。Smart Wires社と連携することにより、インフィニオンは革新的なエネルギー効率改善ソリューションを電力会社に提供することができます。この協力はインフィニオンがシステムに対する理解をどのように活用しているかの優れた事例です。これに関して言えば、インフィニオンはこの提携にパワー半導体だけでなく、RFコンポーネント、マイクロコントローラー、およびセキュリティソリューションも提供しています。」

Smart WiresのCEOであるグレッグ ローテンバーグ（Gregg Rotenberg）氏は、次のように述べています。「この製品の設計を開始した当初から、世界中のほぼすべての送電線に容易に、また低コストで設置できる製品とすることを目指しました。この目標達成に向けインフィニオンと協力できたことを感謝しています。」

Smart WiresのCTO（最高技術責任者）であるハルーン イナム（Haroon Inam）氏は、次のように述べています。「新たなインフラストラクチャ構築や、電力グリッドが支えなければならない再生可能エネルギーの量が拡大していることにはさまざまな課題が伴います。世界で最も高く評価されている電力グリッド運営企業の多くが、まさに適切なタイミングで提供された、他に例のない魅力を持つソリューションとしてSmart Wiresを歓迎しているのもこのためです。」

Smart Wires 社について

シリコンバレーに本社を、米国、英国、オーストラリア、およびアイルラインドにオフィスを置くSmart Wires社は、特許技術であるモジュール構造の電力フロー制御を活用した、電力グリッド最適化ソリューションのリーダー企業です。革新的なソリューション提供に関して幅広い経験を持つ、ワールドクラスの経営陣に率いられたSmart Wires社は、世界中の電力会社とともに、急速に進化する電力システムにおける独自の課題に応えています。詳細については www.smartwires.comをご覧ください。 

インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2016会計年度（9 月決算）の売上高は65億ユーロ、従業員は世界全体で約3万6,300人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。

日本法人サイト： http://www.infineon.com/jp 

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