インフィニオン、アマゾン ウェブ サービス（AWS）上で実行されるエッジコンピューティング向けアプリケーションを支援

2018年10月19日、ミュンヘン（ドイツ） 

半導体は、IoT(Internet of Things)の主要なコンポーネントとして、進化し続けているクラウドサービスや人工知能（AI）機能に対して、現実とデジタルの世界を結びつけています。インフィニオン テクノロジーズ（FSE：IFX／OTCQX：IFNNY）は、新世代のセンサーを容易かつ安全に使用できるようにし、アマゾン ウェブ サービス（AWS）上で実行される先進的なAI機能を支えています。 

インフィニオンのパワーマネジメント＆マルチマーケット事業本部で最高技術責任者を務めるサンドロ セラート（Sandro Cerato）は、次のように述べています。「弊社は、AIや機械学習アルゴリズムを活用して、単純なモーション検出から複雑な状況認識まで、クラウド接続に対応したセキュアなアプリケーションの開発を支援しています。インフィニオンによる最先端のセンサー、ハードウェアベースのセキュリティ、マイクロコントローラーをAWSが提供する技術やサービスと組み合わせることで、次世代のインテリジェンスをお客さまのサービスにもたらします」 

インフィニオンの32bitマイクロコントローラーであるXMC4000™ファミリーは、a:FreeRTOSに対応しています。このOSは電力消費の少ない小型エッジデバイスのプログラミング、展開、保護、接続、管理を容易にするマイクロコントローラー向けオペレーティングシステムです。IoTを成功させるには、ハードウェアベースのセキュリティソリューションや業界をリードするセンサー技術が重要です。こうした要素のインテリジェントな相互作用により、消費者および産業市場におけるエッジコンピューティング向けアプリケーションに新しく多様な選択肢が生まれます。 

メーカーのデバイスをローカルおよびクラウドの両方で安全に接続させることは、顧客が接続サービスを利用する上で最も重要なことです。インフィニオンの新世代XENSIV™センサーが提供するシームレスなインタラクションは、スマートホームといった住居やスマートビルディングといった職場環境において利用者に多様な恩恵をもたらします。また、各種レーダー、気圧センサー、MEMSマイクロフォンには、ハードウェアベースのOPTIGA™セキュリティソリューションと一緒に使用することができます。AWS上で実行可能なインフィニオンのソリューションをエネルギー、照明制御、ヘルスケア、ならびにビルディング管理に利用することで、生活の質を向上させ、コストを大幅に削減することができます。 

一例としてインフィニオンの開発プラットフォームであるXMC4800ファミリーWiFi接続キットは、AWS上で動作します。この開発プラットフォームはWiFiおよびEtherCAT接続にも対応し、エッジコンピューティングをベースにしたサービスとして利用者のアプリケーションに次世代のインタラクションをもたらします。インフィニオンのオートモーティブ＆インダストリアルマイクロコントローラー担当プロダクトマーケティングディレクターであるラルフ コーデル（Ralf Koedel）は、次のように述べています。「インフィニオンは、XMC4800シリーズにより、a:FreeRTOSとEtherCATという組み合わせを市場に先駆けて提供する1社となっています」 

XMC4800デバイスは、Cortex ARM M4Fマイクロコントローラーを搭載し、IoTゲートウェイアプリケーション、さらにArduinoおよびClick Board互換フォームファクターといった多くの便利な周辺機器を含め、最大6つの標準CANおよびEtherCAT接続を可能にします。また開発者は、AWS Greengrassソフトウェアとの組み合わせにより、AWSが提供するクラウド機能を容易に生かすことができます。 

提供情報

a:FreeRTOS用XMC4800ファミリーWiFi接続キットの評価ボードは、現在利用可能です。詳細は、 www.infineon.com/connectivitykit をご覧ください。 

XENSIVセンサーに関する詳細は、 www.infineon.com/sensors  をご覧ください