インフィニオン、米国におけるIoTセキュリティ研究開発プログラムを拡大

イニシアチブとして米国を拠点とする新しいSecurity Research Groupを設立、ならびにカーネギーメロン大学の研究教育センターであるCyLab Security & Privacy Instituteと3年間の戦略的パートナーシップを構築

2018/10/01 | マーケットニュース

2018年9月17日、ミュンヘン(ドイツ)/ミルピタス(アメリカ) 

現在、IoT (Internet of Things)の一環として、人間による通常の介入がなくても動作するように設計された接続デバイスのセキュリティを強化するという必要性が世界的に高まっています。半導体ベースのセキュリティで業界をリードするインフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX/OTCQX:IFNNY)は本日、そのようなニーズを背景に、米国シリコンバレーにおける新しい研究開発イニシアチブ、ならびにカーネギーメロン大学の研究教育センターであるCyLab Security & Privacy Institute(CyLab)とのパートナーシップを発表しました。 

インフィニオンの新しいSecurity Research Groupは、同社がカリフォルニア州ミルピタスに構えるシリコンバレーイノベーションセンター(SVIC)の一部として、ユーザーが信頼できる堅固で安全なセキュリティソリューションの研究に取り組みます。またインフィニオンは、カーネギーメロン大学のCyLabが先日始動した「Secure and Private IoT Initiative」の設立スポンサーとなり、同大学と新しいパートナーシップを構築しました。 

Security Research Groupは、あらゆる接続デバイス向けに多様なアプリケーションや新興ユースケースを可能にするため、高い利便性や相互運用性をもたらす次世代のセキュリティソリューションに注力します。これらは、スマートカード、身分証明書、コンピューターセキュリティといったイノベーションから、スマートホーム、スマートシティ、インダストリー4.0、ならびに自律輸送において使用される接続デバイスのセキュリティを確保する手法にまで及びます。また同グループによる研究は、すでに自動車および人工知能(AI)市場向けの主要プロジェクトに取り組んでいる既存のSVICチームにも活用されます。 

Infineon Americasでプレジデントを務めるロバート ルフォート(Robert LeFort)は、次のように述べています。「インフィニオンは過去30年以上にわたり、電子機器やインフラストラクチャーをセキュアにすることを最優先課題としてきました。アメリカは、IoTのイノベーションにおいて世界をリードしており、インフィニオンが独自に行っている地域の研究開発活動、そして同様のコミットメントを共有するパートナー同士という両面からアメリカ主導の取り組みを支援することが重要であると考えています」 

カーネギーメロン大学のCyLabとの今後3年間にわたる戦略的パートナーシップは、デジタル時代のセキュリティ対応におけるコラボレーションの重要性を反映するものです。大学のサイバーセキュリティ研究教育センターとして世界最大の1つであるCyLabは、ネットワークやデバイスを保護する新しいソフトウェア、ツール、手法、モデルを開発することを目的に複数年のプロジェクトとして「Secure and Private IoT Initiative」を先日始動しました。このイニシアチブは、IoTを構成する電子システムへの攻撃によって流出する恐れのあるノウハウ、知的財産、顧客データ、プロセスインテリジェンスといった機密情報のリスク対応に取り組みます。またこれらの攻撃には、組織の業務や継続性を妨害し、ブランドイメージ、成功、さらには存在そのものを危険にさらす可能性もあります。 

CyLabの暫定ディレクターであるダグラス シッカー(Douglas Sicker)教授は、次のように述べています。「カーネギーメロン大学では、インフィニオンが貴重な戦略パートナーとして、そしてこの画期的な研究イニシアチブのスポンサーとして参画してくれたことを歓迎しています。インフィニオンは、半導体ベースのセキュリティソリューションで業界をリードする存在であり、同社のサポートとコラボレーションに期待しています」 

「Secure and Private IoT Initiative」が対象にする主要分野の1つは、異種の長寿命デバイスが新しいインフラストラクチャーと混在する大規模なシティスケールのIoTエコシステムです。また、リアリティを追求するため、システム全体およびクロスレイヤーネットワークに関する課題を反映したプロトタイプが実物に近いラボでテストされ、業界標準に沿って精査される予定です。詳細は、 こちらをご覧ください。 

CyLabとのコラボレーションは、インフィニオンの米国における戦略的な研究イニシアチブの一環です。その他、米国エネルギー省のエネルギー高等研究計画局(ARPA-E)やノースカロライナ州立大学のPowerAmerica Instituteとも共同プロジェクトを推進しています。

Information Number

INFCCS201809.083j